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約半年前、「で・る・た!」でデビューしたばかりのアトリエかぐや新生ブランド、HonkyTonkPumpkinの第2作。
デビュー作は他のブランドと違ってストーリーに重点を置いた作品でしたが、
今作のストーリーはデビュー作よりも明らかに進歩した点が多く見受けられました。
今回はかぐやゲー初、「萌えゲー」の視点で採点しています。
キャラ・・・29/30点メインヒロインが全員メイドという潔いゲームですが、それぞれ姉タイプ・幼馴染タイプ・妹タイプが揃っているので
飽きることなくコンプリートすることができました。
それに加えて、何と言ってもヒロイン全員
かわいすぎる。初っ端から母親が死んだことも忘れて、もはや
全編萌えゲー状態。メイドゲーの醍醐味(?)である、完璧なメイド姿のときと弱い自分を見せたときのギャップが素晴らしすぎて萌え転がりましたよ。
どんな時でも「主人公に仕える」ということを大前提に考えているのも◎。
主人公も、メイドたちが気を惹かれるワケがよくわかる人柄。
ドラマ主人公タイプとでも言いましょうか、主人としての自覚を忘れずメイドたちのことを第一に考えていて、
いざという時の行動力もあり、しかも変に大人びていないという完璧な好青年。
だいたいどのゲームにも一人ぐらい合わないキャラがいることが普通なのですが、これほど不快になるキャラがいないのは珍しい。
悪役は悪役ではっきりしすぎているのもあるんでしょうが。
『DearMyFriend』以来、久方ぶりに
「一人に絞りたくない!みんな一緒がいいもん!」という壁にぶち当たったゲーム。
CG・・・16/20点結構原画に差が出ていますが、基本的に実力者ばかりなのであまり気になりませんでした。
一人原画だとどうしてもキャラが被って見えたりするので、その点ではかえって良かったと思います。
ただ、特に茉莉菜に多く見られました顔のパーツの崩れはいただけません。
正面から見るとかなりかわいらしい絵なのに、少し向きを変えると一気に
3年前の絵になり、横顔や後ろからの顔なんかもう
「誰?」枚数は差分込みで800枚程度、無しだと90枚ほど。
やや少なめなうえ、いつものかぐやより遥かにエロCGの割合が少ないため、HシーンはCGの使い回しが結構目立ちます。
個人的にはHシーンよりもストーリー上の山場に一枚絵がある方が好きなので気になりませんでしたが、
かぐやらしくないと言えばらしくないですね。
エロ・・・18/20点メイドゲーだけあり、「ご奉仕される」のが中心のHシーンが多いですが、結局主人公も頑張ってしまうのでいつも通り。
OHPにあったとおり、最初はぎこちなく、徐々に大胆になっていく過程がよく表れていたと思います。
テキストはかぐや定番ライター陣だけあって、いつものテンプレート通りのエロさを発揮していますが、
「赤ちゃん、妊娠したいです・・・」とかヒロインが堂々と口にするのが印象的。
今までHR関係のセリフを口にするのはあまり見たことが無かったので新鮮でした。
唯一、気になる人にはCGの使い回しがかなり気になるかと思います。1回や2回だけではないので。
「テキストだけエロけりゃいい」という方ならかなり濃いエロが楽しめるでしょう。
シナリオ・・・9/10点開始5分で母親が他界というエロゲでは普通省略されるシーンから始まりますが、
10分後にはそんなこと忘れて、メイド達とお店をやりくりして地区トップにするという物語に早変わり。
残念なのは、共通ルートが非常に長いにもかかわらず、その「地区トップにするまで」の過程があっさりと済んでしまうこと。
そのあとは個別ルートに入りヒロインごとにシリアスな話が入るのですが、もう少し地区トップにするまでの話を
膨らませれば面白くなっただろうにもったいない。
個別ルートは、前作に引きつづき抜きゲーとしては相応しくないドシリアスな話ですが、
意外と流れはしっかりとしているし、前作の超展開の代わりに生々しいリアルさが漂っています。
ドラマやアニメによくありそうな山場があってそれを主人公が乱入して助ける流れ。
重い話でも最後はスッキリ、後味の良いストーリーでした。
ボイス・・・10/10点全員が全員素晴らしい演技。見事に特徴を捉えた配役です。
特に逢川奈々ボイスのメイドは文句のつけようがありませんね。
風音さんの無口キャラも、聞いたことがなかったのですが意外とイケます。
また、ヒロイン一人一人にエンディングのボーカル曲が用意されていたのは驚き。
特別名曲というわけではありませんが、余計に愛着が湧いてしまいます。
システム・・・5/10点何でこのゲームすぐ死んでしまうん?何ででしょうねえ、すごい頻度で強制終了するんです。
ちょっと放っといてOperaでネットサーフィンして、戻ってみればフリーズ。
ちょくちょくセーブさせてくれるので困ることはありませんでしたが、終了させようとすると
PCごとフリーズするもんだからイライラしてしょうがない。
もっと軽いシステムでテンポ良く遊べれば面白さも増したと思うんですが。
Total・・・87/100点久しぶりに「ツボに嵌った」作品とでも言いましょうか、かなりの高得点になりました。
キャラが合うだけで評価は全然違ってくるものですね。
ちなみに抜きゲとして点数をつけてみたところ78点でした。あまりいつものエロは期待しないほうがいいかもしれません。
それにしてもかぐや定番ライター陣もこういう話、書けるんだなあ。
前作個人的に受け付けなかったファンタジー色を大分薄くした感じで、起承転結はそれなりにしっかりとしてますし。
・・そもそもこのシナリオがファンタジーと思えなくなってる時点で、だいぶ
脳が麻痺してるのかもしれませんが・・・
アトリエかぐやの新ジャンルとして、今後も注目していきたいブランドです。
テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム