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いら☆くまっ!(目覚めた)

見た目は大学生・頭脳はエロゲ脳なイラックマによるエロゲーレビューブログ

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【レビュー】 わんわん、もーもー、うさうさ、こーん!

個人的には2007年No.1の電波曲、「あわだっちゃ☆パニクリバニラ」で一躍話題を集めた作品。

デキはというと・・・期待通りというかなんというか・・・。


キャラ・・・19/30点

キャラの登場のさせ方が下手だったり、ほとんど登場しない上に存在意義も薄いキャラが数人いたりしたものの、
キャラに対して不快感を抱くことがなかっただけこのゲームの中ではまだマシな項目。
盛り上げ役の神様、幼馴染、お姉さんタイプ、後輩タイプと一通り個性は出ていました。

主人公はまあ普通で、選択肢によって積極的になったりヘタレになったり。
基本真面目で悪い奴ではないですが、別にヒロイン全員に好かれるような器ではないかなと。

まあキャラ立ちに関しては別に問題は無かったと言ってもいい。
しかし問題は、このゲームのウリだと思われる獣耳設定を全く生かせていないこと。
耳が生えたときも「まあびっくりした」ぐらいの反応しかなく、
店に来る客たちにも不自然なほどことごとくスルーされ、いつのまにか獣耳の存在はほぼ無かったことに。
性格がその動物よりになるとか、語尾に「わん」って付いちゃうとか、
少々ありきたりでも設定を生かせばさらにキャラが立って、シナリオにも厚みが出せただろうに。

それと気になったことがもう一つ。

誰かの個別ルートに入ったときに、他のヒロインがいちいち「私には無理だったかあ・・・いけると思ったんだけどなあ・・・」
とか独り言を言うこと。こんなことされても後味が悪いだけだし、
それ以外「主人公をあきらめた心情」の表現方法はなかったのかと。投げやりにも程がある。

簡単なところで「主人公とヒロインの恋仲を応援する」とか、
「主人公とヒロインの修羅場に助太刀する」とかでいいからできなかったかなあ。

細かい不満点はまだまだありますが、このあと散々叩きますからこれぐらいにしておきましょうか。

CG・・・5/20点

まずはこちらをごらん頂こう・・・





03img01.jpg



何すかこれ?

小さくて妖力が足りなくなってる状態のたまもとキスしてる絵なんですが、パッと見何の絵やら理解できませんよね。
巨大サイズの遠坂凛とシロウが騎乗位でセックスしてるFateの同人誌が一時期流行りましたが、あれにそっくりです。

これ以外にも、ヒロインの毛髪がとんでもなく薄いCGとか目が昔のkeyみたいなCGなど、
原画に関してはかなりの低レベル。塗りはまだ許容範囲内ですけど。

それに枚数も少なく、差分抜きで75枚。この作品の場合は少ない方が正解かもしれませんが。


エロ・・・2/20点

えーっとこれはどこから叩いたらいいんだろう・・・

まず尺の短さが酷い。短いもので約10クリック、長くても30クリック弱。
まさに「あ」っと言う間に終わるので、適当に読み流していると一瞬で次のシーンに移ります。

『おっぱいバカ』はこれより少し長めな程度でしたが、それでも70シーンという驚異的なシーンのおかげでエロ薄にはならなかった、という例があります。

しかしこのゲーム、本番があるのは一人当たり約3~4シーン。
各紹介サイトで公開されているサンプルCGをあわせるだけでおそらく全部のはず。

少ないとか短いとかいう次元ではなく、最早「無」に等しい状態です。
もう「エロ」ゲーですらない。しかしシナリオも酷い。なんなんだこのゲーム。

シナリオ・・・1/10点

1点を付けるのもためらわれるほどの凄惨さです。

まずテキスト。

主体は「会話+状況説明」のみ。

―俺は、そんなことを考えながら眠りに付いた。

朝になった。
たまも「朝じゃぞ!おきるのじゃ!」
主人公「ん・・・ふあああ・・・」

大きなあくびを一つして、俺は朝ごはんのできているであろう下へと降りていった。


延々とこの文体が続きます。「げんなり」という言葉がぴったりです。
もう少し修飾語とか入れて文を膨らますぐらいは小学生でもできると思いますけどねえ。読んでて面白さのかけらもない。

そのテキスト量の少なさのせいか容量が非常に少なく、フルプライス作品でありながらわずかに886MB。
ぼったくりです。フルプライスで買ってたらディスクを叩き割っていたことでしょう。

次にシナリオ。

いつもこの項目で低得点を付けるときは伏線回収の甘さなどを言うことが多いのですが、
この作品に限っては、伏線なんかどうでもいいのでとりあえずシナリオを付けてくれ。

シナリオが「存在しない」
この物語のゴールはなんなのか、今何を目標に生活しているのかが全くもって不明。
なので読んでいて中だるみし、急にシナリオが終わったとき頭に「?」が浮かんで終わり。

実際プレイしないと伝わりにくいと思いますが、褒める所も見つからないシナリオと思ってください。

ボイス・・・8/10点

この作品で本当に唯一、他の作品に方を並べられた部分。

それぞれマイナーな声優さんが多いながらもキャラにあった起用をしており、
特にメインキャラを演じて電波主題歌まで歌ってしまった榎津まおさんはかなり頑張ってます。

その歌の電波度もかなりのもので、狙いすぎてる感もありますが頭から離れません。
フルバージョンはこちら

なんかのパロディらしいですが、元ネタに詳しくないので省略。


システム・・・5/10点

設定できる項目は以下の通り。

・ウィンドウモード・・・・・・ウィンドウ/フルスクリーン
・画面描画・・・・・・全て描画/簡易表示
・BGM音量
・ボイス音量(全員共通)
・効果音音量
・スキップ・・・・・・全て/既読のみ
・テキスト表示速度
・オートモード速度

本当に最低限の設定しかできず、かなりチープなシステム。
それ故か非常に軽いのだけは高評価。





Total・・・40/100点

抜きゲーならエロを、萌えゲーならキャラを、シナリオゲーならシナリオを。
このブログではそれぞれ、作品のコンセプトに重点を置いて採点しているわけですから、普通こんなに低い点数を叩き出せるわけがないんですが、
この作品にはそんな理屈も通用しませんでした。もうフォローのしようがありません。

実質原画以外はほとんど1人でやっている状態ということであんまり叩くのもかわいそうではありますけど、
ユーザーとしては知ったこっちゃないのでこれ以上高い点数はつけれません。
地雷大好きな私としては、久しぶりにでかいのを踏んだ感があります。



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これだから地雷突撃はやめられない


テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

コメント

>―俺は、そんなことを考えながら眠りに付いた。

>朝になった。
>たまも「朝じゃぞ!おきるのじゃ!」
>主人公「ん・・・ふあああ・・・」

>大きなあくびを一つして、俺は朝ごはんのできているであろう下へと降りていった。

わらたwwwなんで全部「――た。」なのか、「朝になった」という報告は必要なのか・・・

傍目から見ると面白いですね、傍目からなら^^

  • 2008/01/10(木) 22:23:10 |
  • URL |
  • 広原 #/9ad1NaA
  • [ 編集]

>広原さん

本当にひでえ文章でした。あれなら私でももう少しマシなのが書けそうです。
たかだか5kで地雷覚悟で買ったのでまだノリノリでレビューできますが、
フルプライスで発売日になんか買ってたら訴訟起こしてたと思いますよ、マジで。

  • 2008/01/11(金) 00:08:16 |
  • URL |
  • いらくま #U3o2M7RI
  • [ 編集]

レビューご苦労様です。朝から爆笑させてもらいました。

>「主人公とヒロインの恋仲を応援する」
>「主人公とヒロインの修羅場に助太刀する」
某幽霊美少女の爪の垢でも煎じて飲めと(ぉ

>CG
人形にちゅーしてるあぶないおにーさんにしか見えません。

>地雷突撃
僕にはやっぱり地雷とわかって踏む勇気はなさそうです。

  • 2008/01/12(土) 09:02:33 |
  • URL |
  • miya #/Mov6xBk
  • [ 編集]

>miyaさん

ありがとうございます><
某幽霊美少女は、私がプレイしたゲームの中で一番「本当に主人公のことが好きな女の子」ですね。
他ルートでも実際泣かされたのは彼女の主人公を想っての行動がほとんどですし。
ただもう、この作品に関してはそういう次元の話ではありません。本当に2007年のゲームか?と目を疑いましたよ。

  • 2008/01/12(土) 22:37:34 |
  • URL |
  • いらくま #-
  • [ 編集]

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