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いら☆くまっ!(目覚めた)

見た目は大学生・頭脳はエロゲ脳なイラックマによるエロゲーレビューブログ

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【レビュー】 さくらシュトラッセ

正直に告白すると、「どうやってシリアスに持って行くか」しか注目してなかったわけですが、
今回のシリアスシーンはあくまで恋愛の中での話だけで、それほど重い雰囲気は漂っていませんでした。
発売前記事にも書いたように、今回のNYAON×くすくすには「萌えゲー」を期待していたので、
2008年一発目からかなりの大当たりでした。

シナリオ・・・36/40点

前作が起伏がありすぎて落ち着かないシナリオだったからというのもありますが、
今作は非常にスケールも起伏も小さい(マリーを除いて)、本当に「さくらシュトラッセ」だけで繰り広げられる落ち着いた物語。

テキストは非常にテンポがよくて読み易いうえ、シナリオに起伏が無い分心情描写に大半を割いているので、
その場面でのキャラの心の内はプレイヤーには理解しやすくなってます。
そのせいか、「わざとだろ?」と言いたくなるほど鈍すぎる主人公にイライラしてしまうのが副作用ですが・・・。
あとはパロディネタ(主に2ch・ニコニコ)が多いのも△。ギャグ慣れしてないせいか若干不自然だったり。

ダラダラ意味の無い日常が繰り返されるわけではなくて、キャラの内面が日に日に見えてくるので、
飽きて眠くなってしまうようなことはありませんでした。日常に重要な伏線が潜んでたりしますし。

※キャラ別レビュー。ネタバレ含みます※危ないところは暗転。



●マリー

~あらすじ~

プロローグで、自分のせいで主人公の腕に怪我をさせたことから、
魔法でそれを完全に治療するまで一緒にいるという口実でかもめ亭にバイトで転がり込んでくる女の子。
クリスという許婚がいるが、それを勝手に決められたのが嫌で家出、血筋による自分の魔法の「才能」でなくて
初めて「努力」を褒めてくれた主人公に徐々に惹かれ始める。一度はクリスに気を遣いあきらめかけたが、
主人公の強引な告白により晴れて恋人同士に。
が、故郷の掟の上でそれ以上はかなわないこと。もうすぐ主人公母は退院し、故郷の祖母を呼べば主人公の腕も治り、
主人公を苦しめてまで一緒にいる必要はなくなると考えた。それが故郷に連れ戻されることに繋がると知っていながら。


相変わらず別れの予感を漂わせておく手法が好きなライターさんですね。
本当に主人公を思っての行動、決断にホロリ。別れと復縁のシーンも二重に仕掛けてあって、
単純にドラマとして楽しめただけでなく、何より料理人としての主人公が唯一格好良く見えたルート。
一人だけEDにCG2枚使ってたし専用挿入歌もあったし、これがメインルートで間違いないでしょう。
物語が入り組みすぎてマリーに感情移入し難いのはしょうがないか。

●優佳

~あらすじ~

周囲からは「主人公を溺愛している」とバレバレなのに、「ただの姉弟」と何故かそれを頑なに否定する優佳。
実は、「義理の姉弟どうし」という後ろ指指される関係に主人公を巻き込むのを恐れ、
自分の気持ちを今まで胸の内にしまいこんでいたことが明らかになる。


姉好きとしてはたまらないデキ。
主人公がイジられすぎな感じもしますが、後半の溺愛っぷりとEDの演出はかなりの見モノ。
冴香をメイン級に引き上げた感じかな。やっぱりNYAONの書く恋愛下手ツンデレは大好物です。おいしくいただきました。

●かりん

~あらすじ~

かりんは単なるアホの子だと誰もが思っているが、実はそれには理由がある。
「子供じゃないから、もうお前と一緒に風呂は入らない」
主人公の何気ない一言で、かりんは心の成長を止めてしまったのだった。


まあね、「この設定でNYAONがタダで済ますはずがねえ・・・!」と勘繰ってはいましたよ。
でもキーアイテムが「惚れ薬」て。引き出し多いなあこの人。
非常に作りこまれた流れなので、人によっては神レベルのシナリオに見えたりするかも。
挿入曲がちょうどシーンの尺と同じという演出もGOODですね。

●ルゥリィ

~あらすじ~

最初はネコを避ける主人公に嫌悪感を示すが、それを一生懸命克服しようとする主人公に徐々に惹かれて行く。
自分の気持ちに我慢できなくなったルゥリィは、発情期だと言ってついに主人公と関係を持った。
そして仲を深めるうちに主人公は、ルゥリィが、大好きだった昔の飼い主を探していることを知る。
主人公も協力することに。その先に待っているものをなんとなく予期しながら。


これもマリーと同じ、途中からなんとなく別れの予感を暗示しているルート。
主人公も大好き、でも前の飼い主も大好き・・・思い悩むルゥリィが愛おしくてもう辛抱たまらん!
これだけでもフルプライスの価値はあったと思えるぐらいかわいい。そろそろ二次元に旅立ちたい。
正直シナリオをあんまり覚えてないのはそのせい。

ヒロインごとにシナリオの格差が無かったのが素晴らしいです。
泣き要素を捨てても十分良作。一般受けを狙った萌えゲーへの転換は成功したと思います。


CG・・・20/20点

相変わらず非常に美しいCGと、パターンが多い立ち絵が光ります。
前作好評だった「後ろ向き立ち絵」のほか、エフェクトを使用した細かい動き、距離感などにもこだわってあり、
表情を豊かにするのに一役買ってました。

CG枚数は、差分なしで一人当たり20枚弱。差分含むと403枚。少なめですが、一枚一枚美しいので満足できました。
今回は特にHCGに気合が入ってましたね。胸の形の不自然さは大分改善されてますし、
シックスナインや騎乗位などで目新しい構図が使われていたりしました。


キャラ・・・15/20点

ヒロインには何の文句もありません。かわいらしすぎる。最初はキャラが立ちすぎて不快になったりしたけど、
それもこのエピローグのあとの充足感のための布石でした。
特にルゥリィのかわいさはもう俺程度の語彙では表現しきれないのでぜひプレイして確かめてほしい(言い訳)。

もちろん問題は主人公。

非常識・卑屈・変態の3Hを兼ね備えた逆パーフェクト主人公なので、これのせいで序盤で投げた方、
もしくは購入すら見送った方も多そう。鬱陶しさのピークは体験版部分でマリーにキレたところだし、
一応マリールートを最後までプレイすればそれなりに納得できる理由が解るけれど、
ピーク時以外でも日常シーンでネチネチネチネチと3Hを見せ付けられてたまったもんじゃない。

年齢的に考えれば高●3年生ぐらいだと思うので、実際こんなもんか、なんて考えられればいいんですけど。
また、大長編ジャイ●ンの法則によりシリアスシーンでは人が変わりますので、体験版でなんとか耐えられた方ならたぶん大丈夫。


ボイス・・・10/10点

全員文句の付けようのないハマリ度でしたが、やっぱり井村屋ほのかさん、いや井村屋ほのか
ルゥリィは特に素晴らしい。一気にファンになったよ。デレた時の甘えた声なんか「もう死んでもいい・・・」と思いました。

また、今回樋口氏がサブに回った音楽面ですが、BGM30曲+ボーカル4曲とボリュームは十分。
今回のボーカル担当は、樋口氏×WHITE-LIPSが2曲、橋本みゆきさんが2曲。
明るい雰囲気で、以前より一般受けを狙ったような曲が増えましたが、
耳にしっとりと入ってくる聴き心地はそのまま。樋口・BURTON間の差異はそれほど感じられませんでした。

BGMでは「夜の風に」「不思議の国」、ボーカル曲ではEDの「LittleRiddle」がお気に入り。
またこのEDの入り方の演出とタイミングがニクいんだよなあ。
ED直前の雰囲気と歌の冒頭が合いすぎてる上に、CGを残したまま入るもんだから不覚にも涙腺が・・・。


システム・・・7/10点


未読/既読スキップ、システムボイス、BGM、効果音、音声各キャラごと音量調整、エフェクトON/OFF、
前の選択肢に戻る、右クリックで現在のBGM名表示、セーブは100枠でクイックロードが10。
鑑賞モードで挿入歌、OP、EDのフルバージョンを聴けて、プレイリスト形式で聴く曲を選択できるように。
まあシステム面についてはなんら問題はなし。
致命的にスキップが遅いのは、改善する気もさらさら無さそうなのでもういいや。






Total・・・88/100点

このタッグの作品特有の、プレイ終了後になんとなく残る暖かみのある余韻は健在。
ただし前作『もしも明日が晴れならば』とは全くベクトルの違う作品で、
ギャグ日常パートの方を主にしようとした試み(=パロディネタ、脇役の出番の増加とか)が多く見られ、
逆に前作は「死生観」で勝負していたシリアス部分のテーマを「恋愛」に見事置き換えていました。

もしかしたら主人公が好きになれた人にとっては名作にだって成り得るんじゃ・・・・とも考えましたが、
無理でしょう。断言します。
「好きになれるか」じゃなくて「如何に我慢できるか」が鍵。

ですが実際、体験版でマリーに怒ったときより悲惨な場面は無かったと思うので、アレに耐えられたなら
購入して損は無いと思います。キャラ萌えと個別ルートの面白さについては保証。
案の定、エピローグは投げやりだったけどね。

普通にキャラゲーとして見れば80点前後が妥当じゃないかな。
単純に「良いゲームだったなあ」と思える作品でした。相変わらず樋口・くすくすの力が大きいんですけどね。

※2/23 冷静に見ると若干マリーにイライラするので、再プレイ後ちょっぴり点数下げました。




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それにしてもこの人おしっこシーン好きだなあ・・・

テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

コメント

今せっせとプレイしてるとこです。
でも亀並のスピードなのでなかなか先に進みませんが。

小ネタ+ギャグという笑いを前面に出した作品で、「もしらば」とはまた違った面白さがありますね。
とりあえずヒロインズはどの娘も魅力的です。

ただ個人的にはなぜ美咲さんが攻略できないかと小一時間(ダマレ

  • 2008/01/29(火) 21:37:58 |
  • URL |
  • miya #/Mov6xBk
  • [ 編集]

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