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いら☆くまっ!(目覚めた)

見た目は大学生・頭脳はエロゲ脳なイラックマによるエロゲーレビューブログ

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【レビュー】 蔵の中はキケンがいっぱい!?

広告詐欺で色々と話題になったゲームですが、地雷・イロモノ好きとしては正直結構楽しめました。
点数はとんでもなく低いですが、ある意味2007年で一番印象に残ったゲーム。
シナリオ・・・18/40点

A

久しぶりに田舎に帰ってきた主人公。
幼馴染みの結衣と再開を果たし、兄貴分の一史、よく面倒を見てもらっていた依子さんと一緒に暮らすことになりました。
初めのうちは照れくさくて、もじもじしてたけど、徐々に昔を思い出して良い雰囲気になってゆく2人。
Hなことに疎い結衣に、都会のHを教えちゃおうっ♪


B

主人公が昔暮らしていた田舎町。
そこで、昔よく面倒を見てもらった依子、兄貴分の一史、幼馴染みの結衣の3人で暮らしている近沢家。
都会で落ちぶれた主人公は、親に見離され、その家の近くで暮らすことになった。
しばらくは昔を思い出して仲良く泳ぎに行ったり、結衣とHなことになりかけたり、いい雰囲気でやっていたものの、
依子が親戚から、両親の亡くなった二人の子供(亜季、祐樹)を押し付けられたことから近沢家全員の態度が一変する。

そこにあるのは"嫉妬"のみ。主人公に対して、また亜季に対して。
膨れ上がった各々の嫉妬の感情は、形を変えて主人公達に襲い掛かる。



あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!『OHPを見て「A」のシナリオだと思ってたのに中身は「B」のシナリオだった』
な・・・何を言ってるのかわからねえと思うが俺が一番わからねえよ!

OHPにはそんな説明は無いし、サンプルCGだって普通の萌えゲーらしきものばかり。
ヒントは、ゲーム開始時の現実の犯罪行為やその他類似行為を推奨するものではありません。という注意書きと、
このブランドの前作『donor』が救いようの無い悲惨な後味のゲームだったこと、その2つのみ。
こりゃJAROに訴えたら勝てますよ。完全に広告詐欺ですよ。このブログやってなかったらキレてましたよ。

で、じゃあその鬱ゲーとしてのデキはどうなのか、というと・・・もう書くのもためらわれるほどの凄惨さ。

まず雰囲気が悪い

序盤は普通の萌えゲー的展開にも見えますが、裏で黒幕が動いているかのような独特の不安感と焦燥感。
それに、下手と言うよりむしろ怖い異様な風格を持つCGが拍車を掛け、徐々にげんなりとした気分に。
プレイ当時、『HoneyComing』を同時進行でプレイしてたのも効きました。

あと主人公がヘタレなのも痛い。

もともと都会で落ちぶれた設定の主人公に期待するのは酷というもの。
亜季が目の前で折檻されても、「僕は何もせずに見ていることしかできなかった・・・」
あゆの「うぐぅ」以来久々にディスプレイぶん殴ろうかと思った。

それにシナリオがビックリするほどつまらない。

テキスト自体はそれほど悪いとは思わない、それどころかそこそこ読ませる文章だったとは思いますが、
脈絡もクソもない適当なシナリオのせいで、ただの「グロシーン集」みたいになってます。
なんかこう、もっと重い事情に裏づけされた絶望感とかあれば鬱ゲーとして楽しめたんですけど。
エンディングまで我慢してたどり着いても誰かが死ぬか気が狂うだけなので良いことはありません。


と、萌えゲーを期待してももちろん広告詐欺に遭うだけですし、鬱ゲーを期待しても単に後味が悪いだけ。
どこの客層を目当てにしたのか皆目見当がつかない迷作。


キャラ・・・5/20点

前述の通り、主人公は落ちこぼれヘタレニート、近沢家は全員気が狂うので、
なんだかとんでもなく居心地の悪い異世界が出来上がってしまっています。
ホラー系ゲームとして見れば、田舎独特の疎外感のようなものは上手く出せているとも言えますが、
エロゲーですからねコレ。

近沢家の中では結衣が特に強烈で、序盤は主人公側に付き、常識人であるように見せかけて、
徐々に亜季に嫉妬し始め、仕舞には主人公のいない隙にあんなことまで・・・ガクガクブルブル。

いやはや、「萌えゲー」の「も」の字の「m」すら出てきませんでした。


CG・・・8/20点

原画はシルエットさくら氏。D.C.シリーズの原画を務めたこともあるそこそこ名の知れた原画家さんです。
知らない方は一度ググって彼(彼女?)のHPを見てみましょう。多少耐性ないと吐きます。

で、今回はそっち系の自分の趣味全開で描かれたみたいですが、これがまたひどい。

「ビジュアルだけは大丈夫!」という売り文句(?)のF&Cでしたが、今作は絵すら酷い。

登場のたびに顔のパーツはズれ別人となり、目は左右違う高さにつき、結衣は5頭身で一史はもこみちばりの超小顔、
立ち絵は2~3種類、気持悪い顔に似合わぬ無駄に形のいい胸を持ち、自慢のグロ絵は描写抑えまくりで意味無く、
挙句の果てに立ち絵から始まりほぼ全ての一枚絵で全員目がイッちゃってる始末。


作品全体に漂う嫌な雰囲気の半分はこれが原因。こんなんならお絵かき掲示板の住人の方が上手い。


ボイス・・・5/10点

公式サイトにCvが公開されてませんが、はっきり言ってとっても不自然。
依子さんの妙に堂に入ったおばさん演技はちょっと見ものですが、それ以外は昨今のエロゲには中々見られない下手さ。
Hシーンとか聞くに堪えません。完全に棒読み。


システム・・・9/10点

この作品で唯一、本当に唯一つだけ、他の一般作品と肩を並べられた部分。
軽いし、非常に使いやすいシステム周り。誤植・バグも特に目に付かず。
バックログ画面から→クリックで戻れないのは多少不便ですが、こんなのを一々点数に加味していたら
点数がマイナスに突入しそうなのでやめます。





Total・・・45/100点

蔵の中はキケンがいっぱい、グロもいっぱい寝取られもいっぱい鬱もいっぱい。
なんだこれ。エレカシのアルバム買えばよかった。




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F&Cにはバ○がいっぱい!?



テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

コメント

うはは、これ、前にタイトル(だけ)にひかれて手を出そうとしたことあるんですよ。
そのときはこーいう罠があるなんてことも知らなくて。
買わなくてよかった~。

てかこれ、完全に確信犯でしょう? ユーザーがマジギレして訴えたらとか考えなかったんですかね、メーカーは。

個人的には割るフザケの範囲を超えてると思います。こーゆうことされると、ユーザーは何を信じてゲームを買えばいいのかわからなくなるので、あんまりこのテのひっかけはしてほしくないですね。

  • 2008/02/22(金) 23:11:19 |
  • URL |
  • miya #-
  • [ 編集]

ま、このブログをやってたからこそネタにできたし、許せたというのもありますね。
エロゲー名作選にも書いたように、去年は「偽」の目立った年でしたが、その中でも飛びぬけてましたw
書いてる内にそれていってしまうのは仕方がないとしても、ここまで意図的なものは勘弁して欲しいです。

  • 2008/02/26(火) 20:16:08 |
  • URL |
  • いらくま #-
  • [ 編集]

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